イボ神様
ようやく見つけた。大きな石の真ん中に直径40cmぐらいの穴があって、いつも水がたまっている。この水をイボ(地元のお年寄りはエボというと思う)につけると治るそうだが、そういうことに関心があったのではない。
昔、大和朝廷が七道を開いた。その一つ東山道は都から美濃国を通り、伊那~松本辺り~保福寺峠~青木の浦野駅(うまや)ときて、信濃国分寺~碓氷峠に向かうにはどこかで千曲川を渡らなければならない。亘理駅(わたりのうまや)がこのイボ神様の所にあったという有力な説がある。
昨夏、四賀村から保福寺峠に車で上った。ウエストンが絶賛したというアルプスの眺めは天気や木立のせいでよくなかったが、万葉歌碑(信濃道は今の墾り道刈りばねに足踏ましなむ履はけ我が背)や峠の茶屋跡などに興味津々だった。その後、浦野宿辺りも数回でかけた。
そこで「イボ神様」を探し始めた。塩田の人に聞いても知らないと言う。千曲川右岸、古舟橋付近を何度も車で回ったが分からない。検索で「葡萄の木」というレストランのそばにあると知ったが、車で行くとグルグル近くを回るだけ、通りがかった人に尋ねてもダメだった。
今回は見つけるまで歩くことにした。こういうのは年配者に聞くのがよいだろうと思っていたら、庭の手入れをしているおじいさんに会った。すぐに分かった。やはり歩かなければいけない。といっても、別所線赤坂上駅で下車、常盤城までを往復したのだから、余計な所を歩きすぎた。歩数計は20,000歩を越えていた。
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